「社畜と鳥のトンネル異世界奮闘記――『佐々木とピーちゃん』、今度は遺跡掘り当てました」

「ピーちゃん、ここ……まさか、遺跡じゃないか?」

かつては都内で営業成績に追われる中間管理職。今は異世界で“トンネル工事”に従事する佐々木。そして彼の傍らにいるのは、魔法の力を持つ賢すぎる小鳥・ピーちゃん。

『佐々木とピーちゃん』(著:ぶんころり)最新巻では、佐々木たちが従事する大規模なトンネル掘削作業が予想外の展開へと転がり出す。掘り進めた先に突如現れたのは、古代の“遺跡”――それもアンデッドが大量に徘徊する、厄介極まりないダンジョンだった。

今回の巻の面白さは、なんといっても「地味なインフラ作業」が異世界ファンタジーの非日常と衝突するギャップにある。社畜として培った実務スキルを活かしながら、佐々木は危機的状況を理詰めと交渉、そして時に魔法で乗り越えていく。

アンデッドの群れが工事現場にまで溢れ出し、大混乱に陥る現場。それでも佐々木は「これは……管轄外なんだけどなぁ」とぼやきつつも、問題の根源である遺跡の内部へと踏み込んでいく。ビジネスマンとしての冷静さと、冒険者としての胆力を併せ持つ彼の活躍は、まさに“大人の異世界モノ”の醍醐味だ。

一方、ピーちゃんの存在もますます魅力を増す。単なるマスコットではなく、的確な分析と時に毒舌、さらには戦闘支援までこなす“万能相棒”として、読者の人気を集めている。二人の掛け合いはテンポ良く、異世界という非現実の中でも不思議なリアリティを感じさせてくれる。

さらに、トンネル工事を通じて見えてくるのは、ヘルツ王国とルンゲ共和国という異なる国家間の利害関係や、地中に隠された古代文明の謎。単なるアクションやギャグだけではない、政治的・歴史的なスケールの広がりが本作の魅力をさらに押し上げている。

以下は本作の無料試し読みができる主要プラットフォーム:

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“異世界”で生きるとは、戦うだけじゃない。

『佐々木とピーちゃん』は、日常と非日常の交差点で繰り広げられる、ユーモアと知性とちょっとした皮肉が効いた現代型冒険譚。

社畜スキルは、今日も異世界で役に立つ。

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