「もう誰にも、好き勝手にはさせぬ」
十万超の大軍を前にしても、朽木基綱の眼差しに迷いはなかった。彼の戦いは、名声のためではない。己を侮った者すべてに、“理”をもって証明するためだ。
『淡海乃海 水面が揺れる時』(著:イスラーフィール)は、戦国時代という混沌の中、三英傑に嫌われたという“不運な男”が、自らの才覚と信義で成り上がる戦国逆転劇。第17巻では、関東征伐と奥州平定という壮大な遠征戦が繰り広げられ、物語はいよいよ“領土統一”のクライマックスへと突入する。
1588年、朽木家の嫡男・堅綱が関東の大半を制圧。基綱は残る佐竹、蘆名といった強大な諸大名を下すべく、十万超の大軍を率いて前線へ赴く。敵も一筋縄ではいかない猛者揃い。それでも“知”と“戦略”で封じ込める基綱の采配は、まさに静かなる“理詰めの逆襲”だ。
この巻の魅力は、豪快な戦闘描写と同時に描かれる「外交」と「信義」だ。敵を倒すだけでなく、生かし、服従させ、味方へと変えていく。かつて“三英傑に嫌われた”がゆえに多くを失った男が、今や人心を掌握し、他者を救う側へと変貌している。
- 地道な外交で結んだ“信”の連鎖
- 非情の戦国で貫く“義”の哲学
- 後継者として戦場を駆ける“堅綱”の成長物語
さらに、今回も電子書籍限定の書き下ろしSSが収録されており、基綱と彼を支える人々の“裏の顔”や日常的な一幕も垣間見ることができる。戦国の表舞台だけでなく、そこに息づく人間模様まで描き切る筆致はさすがの一言。
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侮られ、捨てられた男が、いま再び“天下”の形を変える。
それは、運命に抗う者たちの、静かで烈しい戦いの記録だ。